出会いから7年 その2
ーパインハイツー
アパートは大家さん宅のお庭の中にありました。4室だけの小さな建物で、新緑の楓の中にあってロッジのような佇まいでした。アパートの脇には小さな鳥居と石の水鉢とお稲荷様があって、その奥にはよく手入れされた庭が広がっており、白い玉砂利が敷かれた小道がアパートをぐるりと囲んでました。そしてアパートの奥に大家さんのご自宅がありました。在宅中はいつも玄関脇の部屋の窓は開け放してあり、それは猫が自由に出入り出来るためなのですが、訪れる人もその窓から声をかけていました。大家さんは70歳を過ぎたご夫婦で、ひとり息子と猫数匹と犬一匹がご家族でした。アパートに着くと窓は開いてました。よかった、大きな声でその窓から大家さんを呼ぶとご主人が出て来ました。
いつも穏やかなご主人は、仔猫を見せてもやはりいつもと変わらない態度で少し考えていました。そうして奥から猫缶を持ってきて、これを食べてくれたらなんとか大丈夫なんじゃないかと言いました。床に仔猫を置いて様子を見てみます。横ではおばあちゃん犬のシロさんもじっと見てました。すると、モソモソと食べるではありませんか。少しだけでしたが、おお、食べた食べた!とふたりで喜びました。その後、塞がっている目を大家さんが触ったら、膿みの様なものがドロっと出てきたので、大家さんは人間用の目薬を差してくれました。(今思うと人間用は大丈夫かなって使えないけど、もしかしたらその強烈そうなのが何かに良かったのかも!?)目は頑固な目やにでガビガビで、なかなか開きません。
そこで他に出来る事もなくなり、どうしましょうかと言う事になった時、大家さんが私にこの仔猫を飼ってみないかと言ったのでした。どうしても大変だったら引き受けてあげるから、面倒を見てみないかと言うのです。その場では決めかねましたが、自分が拾ってきた以上すぐに他人に押し付けるわけには行きません。とにかく、とりあえず部屋に連れて行き、翌日獣医さんに診てもらう事にしました。
さて、部屋に戻ったはいいけれど、どうして良いやら分りません。当時は調剤薬局に勤めていたのですが、その日は夕方5時からのシフトでしたので、出勤時間がせまってきてました。今はじっとしているけれど動き回られたら困るので、ダンボール箱にごはんをちょっととタオルを敷いて入れて蓋を閉めました。仕事から戻るのはsamuraiさんの方が先です。ずいぶん前の事なので記憶はあやふやなのですが、たぶん置き手紙をして行ったのだと思います。帰ったら怒られるかな、仔猫は大丈夫かな、そんな事を思いながら仕事に出掛けました。
すみません
遅筆なもので、明日、山に行く準備で時間をとってしまい今日はここまでです。
遅筆なもので、明日、山に行く準備で時間をとってしまい今日はここまでです。- 2010.06.30 Wednesday
- ジェイ
- 19:55
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- by 花


















でも、明日はまた雨で寒くなるとか。







